応用生物コースを希望する学生さんへ(Q & A)

応用生物工学コースの4年生に、高校生のとき、もしくは1年生のときに知っておきたかった疑問をあげてもらいました(平成24年10月)。それに対して教員もしくは学生が回答を記載しました。生物工学コースを理解する参考にしてください。

Q1. 応用生物工学コースは阪大の基礎工学とか理学、農学部の生物とは何が違うのですか?

  • 教員K: 応用生物は大阪工業学校醸造科としてスタートした学科で、もともとはお酒や発酵食品に関わる微生物の研究が行われていま
        した。今では研究対象も微生物から動物細胞や植物など多岐にわたり、醸造関係に限らず幅広く生物系の研究をしています。
        医療、食品、環境、エネルギーなど身の回りの多様な問題に生物の力で答える工学的研究が意識されることが多いですが、土
        台となる基礎科学的研究も同じように力が入れられております。研究に関して言えば、研究対象の生物が同じであれば、理学
        部や農学部などと大きな差はないかもしれません。
  • 教員M: 応用自然科学科では入学して、生物、化学、物理を学んだあとに進路を決めることができます。そういう点では、他の学部と
        は違うと思います。

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Q2. どんな研究をしているのですか?

  • 教員S: 生物工学コースで配属される研究室では、それぞれの研究室が特色ある研究を進展させています。例えば、カビ、放線菌など
        の微生物や植物がつくり出す有用物質の探索、酵母や藻類などの生物を使った新たな有用物質の生産や微生物による環境浄化
        システムの開発、生物がつくり出す全代謝物を一斉に分析する技術の開発や、コンピュータを駆使して様々な生命現象をシミ
        ュレーションし、有用物質生産に適した微生物細胞をデザインする技術の開発など、研究テーマは多岐にわたります。研究内
        容についてより詳しく知りたい場合は、各研究室のホームページを見れば、様々な情報が得られますし、興味のある研究室が
        見つかったら、メールで教員とコンタクトをとれば、どの研究室もよろこんで見学させてくれると思います。

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Q3. 研究室で英語が多いって聞いたのですが本当ですか?

  • 教員M: 本当です。ほとんどの研究室には留学生がいますので、彼ら(彼女ら)とのコミュニケーションには英語は必要です。また、
        研究を推進する上で必要な知識は英語で書かれた書物、論文などを通して得られます。英語が苦手な人は苦労すると思います
        が、それはどのコースに進んでも同じだと思います。生物工学コースでは、特に留学生が多いので研究室に入って積極的に英
        語を使う意思さえあれば、すぐに上達すると思います。

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Q4. 学生実験が月から金まであるので大変だって聞いたのですが本当ですか?

  • 学生I: 座学よりもよっぽど楽しく、かつ勉強にもなるので良かったです。ティーチングアシスタントの大学院生と話ができて、研究
        室のことなどいろいろと聞ける点も良かったです。多少忙しいですが、その分確実に成長できます。ただ話を聞いているだけ
        ではなく、クラス皆で相談したりしながら進めていくので、非常に楽しく、苦痛は感じません。
  • 学生B: 学生実験に関しては実際のところ、終わる時間は日によって異なるため、バイトや部活は平日の夜か休日にすることになると
        思います。ただ、大半の実験は五時以前には終わるので、あらかじめコースの先輩に時間がかかる実験を確認しておけば上手
        く調整できるかもしれません。

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Q5. どんな生き物を使って実験しているのですか?

  • 教員M: 生物工学コースで配属される研究室では、大腸菌、酵母、放線菌、カビ、藻類などの微生物に加えて、マウス、ミジンコ、シ
        ロイナズナ、幹細胞(iPS細胞など)といった様々な生き物を実験で使っています。

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Q6. 高校のときに生物を勉強してないのですが、大丈夫なのですか?

  • 学生R: 先生は皆が生物を高校の時に勉強していないことを前提として、授業を進めてくれるので、全く問題はありません。
  • 学生I: 工学部に入ってくる学生で高校時代生物を習っていた人がほとんどいないので、みんなスタートは(ほぼ)同じと考えれば良
        いと思います。逆に物理や化学はほぼ全員が高校時代に習っています。

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Q7. 応生は就職が悪いって聞いたのですが、本当ですか?

  • 教員K: 就職する分野によって大きく状況が違うと思います。流行の産業分野では、ほとんど就職活動せずに一流企業に就職できたな
        んて景気の良い話も聞いたことがありますが、数か月以上の就職活動期間を経て就職するというのが普通だと思います。応用
        生物の卒業生は主に食品、医薬品分野へ就職していますが、それらの分野は今のところ爆発的な売り手市場にはなっていませ
        ん。それでも、数か月~半年の就職活動期間でほとんどの学生さんがリンク先のような就職先に内定を取ってきます(ここを
        クリック
    )。じっくりと企業と自分を研究して就職先を選んだことが、応用生物の卒業生の就職先での活躍につながっている
        と思います。
  • 教員M: HPの就職状況を見て、判断してください(ここをクリック)。見てわかるように、多くの卒業生が名の知れた企業に就職し
        活躍されています。何をもって就職の善し悪しを判断するかにもよりますが、活躍されている会社名から判断するのが良いと
        思います 。

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Q8. 修士にいくのは必須?就職に有利?大学院に進学するのはどういうメリットがあるのか?

  • 教員M: HPの就職状況を見てわかるように(ここをクリック)、ほとんどの学生は大学院に進学します。企業での研究職を希望する
        場合には、大学院への進学は有利に働くと思われます(研究職への就職を補償するものでは有りません)。大学院への進学は
        将来の進路を拡げるメリットが有ります。学部卒よりも、修士卒の方が、選択できる職種が増えると思います。
  • 教員S: 将来、国内外の大学教員や公的研究機関の研究員を目指す人のほとんどは、博士後期課程に進みます。博士後期課程では、水
        準の高い博士学位論文を標準修業年限の3年で完成させ、博士の学位を取得することを目標とします。多くの場合、博士学位
        取得後は国内外の大学や研究機関で、一般にポスドクと呼ばれる数年間の任期付きの研究員として経験を積みながら、大学教
        員や、公的研究機関あるいは企業の研究職への就職を目指します。

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Q9. どういった分野&業種に就職できますか?

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Q10. 生物にいくと生物ばかり勉強して、物理、化学を勉強しないのですか?

  • 教員M: いいえ、生物工学に進学しても、物理も化学も勉強します。生物学の基礎は物理と化学ですから、講義もたくさん有ります。
        ただし、例えば生物物理のように物理的な視点で生物を学んだり、生化学のように化学的な視点で生物を学んだりもします。
        また、情報系の勉強もします。

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Q11. 遺伝子組み換えって怖いイメージです。学生実験で微生物など付着しても大丈夫ですか?

  • 教員M: 組み換え体を正しく扱う方法を学びます。また、その利便性、危険性も学び正しい知識を身につけます。それによって、「怖
        い」というイメージをなくせると思います。
  • 教員K: 学生実験では病原性の微生物は扱いませんので、仮に手や衣服についても病気になることはありません。手や衣服についた微
        生物はエタノール消毒で殺菌することができますし、乾燥してしまえば死んでしまうものがほとんどです。洗剤を使った手洗
        いや洗浄で殺菌もしくは限界希釈されてしまうので問題ないと思います。念のため、実験室では白衣を着用します。
  • 学生S: 微生物を扱う際にはゴム手袋を装着し、衛生面には細心の注意を払って実験を行っています。また、対象とする微生物は日常
        生活でも触れているようなものなので特別に気にする必要は無いです。

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Q12. 部活とかバイトとかあるのですが、実験と両立可能ですか?

  • 学生R: その人次第です。大学は部活を推進しているので、両立不可能なカリキュラムは組みません。僕は体育会系の部活(練習は週 
        4~5日)に所属していましたが、全然大丈夫でした。
  • 教員K: 研究室に入ると研究テーマに真剣に取り組むことを求められます。長い時間のかかる実験をすることもありますし、英語の論
        文を読んだり、データを整理するのにすごく時間がかかったりします。ただし、「真剣に取り組む」=「長い時間研究室にい
        る」ではありません。部活やバイトも大切です。夕方からバイトのある日は、早く学校に出て実験しようとか、部活の合宿の
        前に必要なデータを取ってしまおうとか、計画的に時間を使えば、両立することもできると思います。研究室配属された時に
        は、20歳以上の大人ですから、自分の時間の使い方は自分次第だと思います。
  • 学生I: 可能です。多くの人が部活やバイトを続けていました。(ちなみに、私は週に2~3日はバイトをしていました。)時間に余
        裕のある生活ではないかもしれませんが、自分で計画を立てて学校とバイト(部活)を両立させることは自己管理能力につな
        がると思います。メリハリをつけて充実した毎日を送れることは非常に大きなメリットだと思います。
  • 学生S: 実験は基本的に17時~18時の間に終了するものが大半です。それ以降であれば、平日の実験後に部活やバイトを行うこと
        は十分可能でしょう。ただ実験のレポートは中々大変ですので、両立を達成するにはレポート作成を計画的に行うことが重要
        でしょう。

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