講演者プロフィール |
山梨大学大学院医学工学総合研究部
助教 大槻隆司 先生
<略歴> 1992年 信州大学繊維学部応用生物科学科卒業 1994年 信州大学大学院工学系研究科応用生物科学専攻修了 1997年 信州大学大学院工学系研究科生物機能工学専攻修了
博士(工学) 1997年 東京大学医科学研究所研究員 1999年 山梨大学工学部助手 2003年 山梨大学大学院医学工学総合研究部助手 2007年 山梨大学大学院医学工学総合研究部助教
<プロフィール>
1968年生まれ神奈川県川崎市出身。半関西弁でまくしたてるが、
学生時代に強烈なナニワの友人の言葉遣いが伝染しただけで実は関西に在住したことはない。
■研究テーマ
微生物群内の微生物間相互作用の解明とバイオマス変換への高度活用
■所属学会・協会等
日本生物工学会、日本農芸化学会、日本免疫学会
<著書・論文等>
■主な論文
(2007) Difference of growth-inhibitory effect of Scutellaria baicalensis-producing flavonoid wogonin among human
cancer cells and normal diploid cell. Cancer Lett. 245: 269-274
Ohtsuki, T., Suyanto, Yazaki, S., Ui, S., Mimura, A. (2005) Production of large multienzyme complex by aerobic
thermophilic fungus Chaetomium sp. nov. MS-017 grown on palm oil mill fibre. Lett. Appl. Microbiol. 40: 111-116
など
■書籍
大槻隆司 (2006) オンサイトでの燃料電池発電のための水素生産ユニット〜バイオによる家庭用燃料生産
システムの現状と課題〜:本宮達也監修、ファイバー・スーパーバイオミメティックス、
(株)エヌ・ティー・エス刊、pp..651-655
講演概要 |
私が研究対象にしている複合微生物系は、さまざまな微生物メンバーが協働しながら成り立っているコミュニ
ティです。たまには喧嘩も必要ですが、系全体の維持にまったく不要なメンバーは必然的に排除されていきます。
生物工学若手会は、来る者を拒まず受け入れるキャパシティの大きなコミュニティです。
この系では、発酵エタノールを主なメディエーターとして様々な相互作用が創出されています。
このコミュニティを活用しない手はありません。
メディエーターの作用や使用法も含め、この系において「不要なメンバー」とならずに自分の能力を発揮する
にはどうすればよいのか、私の失敗談も紹介しつつ考察を試みたいと思います。