2017年夏の1日研究室体験

2017年8月9日

2017年8月9日、高校生を対象とした夏の1日研究室体験を行いました。我々応用生物工学コースでは「生物」の実験を担当しました。
テーマ1:光るタンパク質を自分達でつくってみよう(本田准教授、岡野助教)
私たちのカラダの中では、たくさんの化学反応が起こっています。私たちのカラダの形やはたらきをコントロールするタンパク質もそのような化 学反応でつくられています。研究室体験では、クラゲの光るタンパク質(緑色蛍光タンパク質)を自分達でつくってみます。実験を通して生物が 化学反応で成り立っていることを体験します。(午前:10名、午後:10名)

テーマ2:あなたはアルコールに強いか弱いか?将来のために自分の遺伝子を調べよう(木谷准教授、木下助教)
私たちの皮膚や目の色には個人差がありますが、こうした差は遺伝子によって決まります。体験では、自分の遺伝子を髪の毛から取り出し、簡単 なバイオテクノロジー技術を使ってアルコール分解にかかわる遺伝子を調べます。アルコールに強い体質か?弱い体質か?遺伝子レベルにて知る ことができるチャンスです。(終日通し:15名)

テーマ3:日常生活の中で活躍する酵素たち(内山准教授)
酵素とは触媒機能を持ったタンパク質のことで、生命の維持や活動に必須です。実際に私たちの体内ではたえず酵素が働いています。さらに、古 来から私たち人類は、酵素を利用してパンなどの食品を作ってきました。発酵食品と言われるチーズ、醤油、お酒、を作る際には、必ず酵素が働 いています。今では、酵素を使ったバイオテクノロジーが我々の日常生活に浸透しています。そこで今回は、酵素の働きを目に見える形で体験し ながら、酵素の基礎を学びます。(午前:10名、午後:10名)

初めての実験だったと思いますが、参加した高校生たちは皆興味深そうに器具などをつかって実験を行っていました。研究の楽しさが伝われば嬉 しいです。