研究内容

概略

核酸制御(陽進堂)共同研究講座では、下記の基本戦略で研究を行います。これにより、疾病の原因遺伝子を標的にした新薬の開発を主業務とするバイオベンチャーの設立を目指します。

  • 核酸を標的にした研究関連試薬およびバイオ医薬品の開発研究
  • PCT出願済み技術の疾患モデル動物への応用研究
  • 遺伝子発現プロファイリング解析を基盤とした疾病原因遺伝子の探索研究
  • 安全・安心で確実に効果を発揮する新薬の開発研究

その戦略として、これまでにPCT出願を行ったmRNAのpoly(A)鎖および/または3’末端配列の一部を切断し、翻訳反応を抑制する技術を用いた核酸医薬品の創出を目指します。

具体的には、アトピー性皮膚炎のモデルマウスを用いて医薬品となりえる核酸類縁体の探索を行います。最適化した核酸類縁体に薬物送達システムを付与し、効果の増大を目指します。その後、標的遺伝子をアトピー性皮膚炎から他の疾患へ展開していくことを考えています。最終的には、有効な治療薬が存在しない難治性疾患、希少疾病を対象とする医薬品を創出したいと考えています。未充足の領域を充足できる新たなイノベーションを創出できるように取り組みます。